仕事の合間、会議の開始まで30分程時間があったため
熊本市の「水前寺成趣園」(水前寺公園)に立ち寄りました。

というのも、地震により熊本市の地下水の水脈が変わり水前寺公園の庭池の水が枯れていると聞いたからです。
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地震直後はすっかり枯れていましたが、ボランティアの方々が池の底のしゅんせつ等を行った結果少しずつ水が戻ってきました。
熊本のシンボルの復活にとても安心しました。

さて、水前寺成趣園ですが、
肥後細川藩初代忠利公が鷹狩の砌(みぎり)、渾々と清水が湧くこの地を殊の外お気に召され、御茶屋として作事されたのが始まりです。後、綱利公の代に大規模な作庭がなされ、桃山式の優美な回遊式庭園が完成、陶淵明の詩(帰去来辞)より成趣園と命名されました。華やかな元禄時代には東屋も沢山あり、成趣園十景を選んで楽しまれました。重賢公の代、宝暦の改革で建物は酔月亭一つを残して撤去され、樹木も松だけの質素なものとなりました。護久公の代には版籍奉還で一時官有地となりましたが明治11年10月7日、成趣園を境内地として細川藤孝公・忠興公以下歴代藩主を祀る出水神社が創建され今日に至っています。

園内には「古今伝授の間」(こきんでんじゅのま)と呼ばれる家があります。

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肥後細川家の幽斎公が古今集の奥義を伝授された建物です。大正元年に京都からこの地に移されました。

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時間がある方はこちらで抹茶と和菓子をいただきながら園を眺めるのが良いかと。

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明治11年創建、昭和48年復興の「出水神社 」です。
かつて亭主はこちらで高校合格を祈願しましたが、今回は家族の安全を祈りました。

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袈裟紋水磐に湧き出る「長寿の水」はまろやかな味でした。

熊本の地下水も元に戻りつつあります。
なお、今月いっぱいは水前寺公園への入場は無料です。皆さん熊本にお越しください。

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