寒さが日に日に増してきた今日この頃、
焼酎や日本酒がおいしい季節になってきました。
しかし、まだまだビールもイケます。

日本では平成6年に酒税法が改正され、
それまでは、最低製造数量基準が2000kl以上でないと
ビール醸造者としての免許を取得できませんでしたが
それが、一気に60klに緩和されたことを受け
全国各地に多くの地ビール会社が誕生しました。
(※60kl=350ml缶で年間約171,000本にあたります。)

ウンチクはさておき
近所のスーパーで気軽に手にできる
ニッポンの地ビール4種を飲み比べてみました。
(価格はお店によって異なる場合があります)

1本目
「エチゴビール ピルスナー」(新潟県)
350ml Alc5% 254円
P1000233
ニッポンの地ビール第一号と言われています。
「一番搾り」よりコクがあり、「エビス」よりも苦みを抑え
とてもおいしく完成された味だと感じました。

チェコスロバキアのピルスナービールと同様
「ザーツ種」のホップを使用しているそうです。

調べてみましたところ
全国的に地ビール会社の経営は
発泡酒や他の酒類に押され厳しいところが多い中
この会社は親会社が「ブルボン」さんであり、
また、「キリン」の企業内ベンチャーとしての地位があり
確かな技術を継承しているようです。

さて2本目
「コエドブルワリー Ruri(瑠璃)」(埼玉県)
350ml Alc5% 280円
P1000234
お値段がはるため
亭主がなかなか手を出しづらかったビールです。
缶はきれいな青色(瑠璃色)です。
他にも「伽羅」「紅赤」など色を冠した
5種類のビールを製造されているようです。

「エチゴ」と比べやや濃いめの色合いです。
さて、グラスに鼻を近づけると
ホップとフルーティな香りが際立ちます。
やや苦みが強いようですが、いい香りは
飲んだ後でも残っています。
これもとてもおいしかったです。

コエド=小江戸であり
創業地の埼玉県川越市からとったそうです。
九州に住んでいると「小江戸」の表現は
あまり耳にしないので社名の由来がピンときませんでした。


さて、3本目は
ヤッホーブルーイング(長野県)
「よなよなエール」
350ml  Alc5.5% 246円
P1000378
なかなか国産では味わえない上面発酵のエールです。
色は赤みがあります。
柑橘系かつ、甘さがある、別格のとってもいい香りがします。
冷やしすぎたのでしょうか、泡がイマイチ立ちませんでした。
公式には13℃位のものを
チビチビよなよな楽しむのがいいようです。
これもおいしくいただくことができました。


いよいよ4本目
「銀河高原ビール」(岩手県)
350ml Alc 5% 260円
P1000379
このビール
かつて地ビールブームの頃は
熊本県南阿蘇にも工場があったと記憶しています。

「小麦のビール」と銘打ってあり、
とても強い酵母の香りが特徴です。
「盛り」が感じられる泡を鼻の下に残して
白濁色の麦汁を味わうことができます。
やっぱりこれもおいしいです。
缶のデザインもこれからの季節にぴったりです。


他にも酒税法の改正前から地ビール製造を手掛けている
「サンクトガーレン社」(神奈川県)のビールなど
いろいろ試してみたいですね。

地ビールは大手会社より価格が高く、
毎晩飲んだり、宴会の場で楽しむというわけにはいきません。
ゆえに少量の販売に限られ、経営的にも厳しいでしょう。

しかし、亭主は国産の味を守るために
家族の嫌味を麦芽とホップの味で打ち消し飲み続けます。



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