「幻」と書くとたいそうではありますが
「園の露」(そののつゆ)
現在は市販されていない焼酎ですから
幻なのは間違いありません。

私の義理(奥様)の両親は
熊本県多良木町の園田酒造場で
2001年まで焼酎蔵を営んでおられました。

先日、蔵跡に残る焼酎を少しばかり
分けていただきました。

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しかも、わざわざ当時の包装にくるんで
ビニールひもで「くびって」(結んで、しばって)もらいました。

この「くびり」簡単そうですが
素人がやってもすぐゆるゆるになってしまいます。

義母は1本のひもでしゃしゃっと
上下がちがちに締め上げます。
こうすると、訪問先に片手で下げて行けます。

写真は「2本くびり」ですが、「3本くびり」や
景気がいい時は「5本くびり」で近所の棟上げ等に
配達されていたそうです。

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包装紙、エンジ色で「早稲田大」っぽいロゴで
とても味があります。

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ついに開梱 Alc35度


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ラベルは13年以上たっても美しいまま
「園」は原料の米が採れる田をあらわし
「露」は蒸留され、一滴一滴美しく落ちる
焼酎のしずくをあらわしたもの(だろうと思います。)

同名の焼酎はいくつかありますが
「園田さん」が丹精込めて作ったのですから
本家「園の露」でしょう。

さて、飲んでみました。
今回頂いたものは封を切らず
年末に一升瓶に分けてもらったものを
あらためて飲んでみました。
私は焼酎はロックで飲むのが好きなのですが
今夜はお湯割り(割と薄めに四分六)にしてみました。

ほんわかとする香りは甘さをも感じ、
きゅっと一口飲むとふわーっとした感触が広がり
風邪気味だった鼻のとおりがすーっと一発で良くなりました

当時はどんな味がしていたか
分かりませんが、劣化というよりも
むしろ「まろやか」さがでてきていると感じました。

一般的に焼酎と日本酒の肴は共通すると言われますが
今回合わせたチーズも「まろやか」つながりでとてもおいしかったです。

明治33年から100年の歴史を閉じた「園田酒造場」
自家製を中心とした球磨地方のお米のみを使用して
こだわった焼酎づくりだからこそ
とても忙しくつらい工程を経ることとなり
両親は義兄には継がせたくなく、蔵を閉じられたのだと思います。

実家に参ると、樽熟成させた洋酒風の焼酎や
減圧製法による銘柄「蔵魂(ぞっこん)」もいただくことができます。

ただ、義母は私たちや孫がたまに参ると
いつも、とても食べきれない程
ごちそうを振る舞ってくださるので
酔えるほど焼酎を味わうことができません
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また、義父が「ズドン」と撃ち落とし脂がのった猪肉料理には
ビールがどうしても合ってしまうのです。

我が家に頂いた4本はなるべく開けずに保存し
息子が20歳になってから「じいの味」を堪能させたいです


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